堂々巡り


Adoのunravelを聴いて衝撃を受けてこの前の国立競技場のライブに行ったのですがその感想をここで少し。

国立競技場に入ってこれほど多くの人が21歳のひとりの女性のライブをみに来ているのだとまずそこで衝撃を受けた。小さい子からかなり上の年齢の人まで。ライブが始まるとAdoの歌はもちろん、何万人もの観客のエネルギーに圧倒された。これだけの人数が集まれば凄まじいエネルギーになるのだと。同時にうらやましくもあった。これほど多くの人の感情を動かすそのパフォーマンスに。

自分もそうなりたいと思った。自分のできることで、多くの人の活力になりたい。受け取ってもらうものがあってほしい。そう感じた。

一度しかない人生これまでなんとなく生きてきた。いくつもの選択肢があるなかで保留し続けてきた人生だった。方向性を決めるのが怖かった。残りの人生ずっと同じ仕事と考えると動けなくなるので、辛かったらいつでもやめていいと日々考えながら仕事をしている。そう考えないと続けられない。でもそんなことを考えながら仕事をするのが幸せなのだろうか。わからなくなった。

やりたいことで生きていきたい。やりたくないことはしたくない。そう考えるのは甘えだろうか。

お金のために生きていたくない。人の感情を動かすような作品を産み出したい。そのために今なにができるだろうか。

未来も過去もない。あるのは今この瞬間の連続である。そんなことを何かで読んだことがあるような気がする。その話は納得できるが、ありもしない未来のために今、何ができるか。今の連続で生きた20年後と、未来をみて積み上げた20年はどちらが幸せなのだろうか。

「今」が辛い人は「今」楽になるために死を選ぶかもしれない。一方で未来に絶望する人もいるかもしれない。

ある考えが浮かぶとそれに反する考えも浮かんできてしまう。とどのつまりは自分が何を信じたいかなんだろうか。すべて正しくてすべて間違っている。

物事を考えるときには堂々巡りで結論なんてなかったりする。今日もそんな1日だ。ライブの感想からは離れてしまったがそれでもいい。日付を超えてしまったがそれでもいい。

Adoは最高だ。


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