綺麗事


綺麗事を吐いている。

自分と自分が離れていくような感覚になる。

現実はきっと汚いことのほうが多い。

人はみな不完全だ。

自分自身を大きくみせようと、いい部分のみをみせようと日々がんばっている。

弱点となる部分は人に見つからないように隠している。

そんな生き方をしてなにをしたいのか。

問いかける。

がっかりされたくないんだろうな。

嫌われたくないんだろうな。

ださいと思われたくないんだろうな。

逆はどうだろうか。

嫌いな人はいる。

好きな人もいる。

だけどそれがどうしたのだろう。

誰かの嫌いな人は別の誰かの好きな人である。

誰かの好きな人はほかの誰かに嫌われている。

きっと人間関係なんてそんなもんだ。

自分を偽って好かれてどうするんだろう。

自分を偽り続けるのだろうか。

噓から出た実にできるならそれもいいのだろう。

でもきっと偽り続けるのは難しい。

それならば自分に正直に生きて嫌われてもいいのではないだろうか。

確かに人に嫌われるのは気持ちのいいものではない。

でもあなたが嫌いな人とは時間を共有したくないのと同じで、あなたのことを嫌いな人もあなたと一緒に過ごしたくはない。

そうすれば自然と好きな人と過ごす時間が増えるのではないだろうか。

そう感じたなら、あなたの好きな人に何かプレゼントをしよう。

花でもいい。アクセサリーでもいい。お菓子だっていい。

あなたの好きな人のためにあなたの時間を使おう。

そんな綺麗事を吐いている。


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